母のだいすきな映画。
「海の上のピアニスト」 "The Legend of 1900" (1998, Italy)
最高のピアニスト。
この地では存在していないピアニスト。
の、話。
過去が、過去だから美しいのではなくて、
過去を語る今が美しいから、美しいの。
切ない美しさ。透き通った海の色。
笑えることを言っているのに、くすっじゃなくて、ほろっになっちゃう。
かわいそうとか、そういう感情じゃなくて、
自分にはどうすることもできない何か、
触れることのできないもの、届きそうで届かないものを、
一番近くで見ている感じ。
切なくて、大切にしたくて、手をのばしても、
伸ばした手の行き場はなくて、
でも、手を伸ばしてみたら、そこに陽が当たって、手があたたかくなりました。
そういうときの冷たさと温かさ。
この映画をトップにあげる人がわたしの周りには多くて、
母のベストでもあるし、それなりにすごい作品なんだろうな、
と甘く観ていた自分が愚かになってしまうくらい、
いい。
ピアノの音色も。
ピアノが、楽器が、海が、恋しくなる。
新年のすっきりな気分にぴったりの映画
「はじまりのうた」"Begin Again" (2014, USA)
音楽レーベル会社をクビになった敏腕プロデューサーが、
クビになったその日に入ったバーで、「この人こそ!」と思えるシンガー(キーラ・ナイトレイ)を見つけてしまうことからスタート。
ほかの客からの反応はいまいちのキーラ。
ギター一本で歌うキーラなのに、そのプロデューサーは、歌声と一緒に、
あるはずのないオーケストラまで聞こえてしまって、そこから猛烈アタックが始まり…
プロデュースしながら、それぞれの人生を前進していくストーリー。
キーラ・ナイトレイの歌声が想像以上にキュート。
声にも歌詞にもきゅんきゅんしつつ、音楽にノリつつ、
ストーリーのテンポもよくて、新年の清々しい気分で観るには、最適。
やっぱりNYの街並みは美しくて、
夜景はもちろん、ダウンタウンの雰囲気が漂う街並みとか、
ユニオンスクエアの周り、セントラルパークとか、
気持ち良さそうなNYの雰囲気に、画面のこっち側から恋をしてしまう。
NYに行ったことがある人にとっては、懐かしくなるようなNYの街並みが、
まだこれからという人は、NYがちょっと近くなるような自然なNYの姿が、
惜しげもなく詰め込まれていました。
当たり前の日常風景、
地下鉄、ビルの屋上、路地裏が、すごくキラキラしてみえた。
新しい始まりをしようと思ってる今のタイミングにぴったり。
なくらい、すっきり、さっぱり、きっぱり。
日本では2月7日〜公開。
なんだかんだ、最後のシーンが一番すきだったな。
All you need is LOVE.
これを教えてくれたのは、
ロンドンのアビーロードでポーズする4人組のあの人たち。
小さい頃から、気付いたら流れてて、
名前を覚えるより先に曲を覚えてた。
そんなThe Beatlesが生まれる前、ジョンレノンの若かりし頃の話。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」 (2009, British)
ビートルズファンだから、というより一映画として。
この時代のファッションがかわいくてかわいくて、
古いラジオとか、インテリアまでもがかわいくて、
ギターに触りたくなる。
歌いたくなる。
踊りたくなる。
ノリがいいのに切なくて、
でもついつい笑顔になっちゃうジョンレノンの最初の1ページ。