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January 4, 2015

【Book】 誰も知らなかったココ・シャネル

 
第二次大戦中、ナチスドイツのスパイとして活躍したコードネーム「ウェストミンスター」
の正体が、実はココ・シャネル本人だったという事実。


「誰も知らなかったココ・シャネル」ハル・ヴォーン著/赤根洋子訳







衝撃的なタイトルに惹かれて一気に読んだこの本には、

ココ・シャネルの生い立ちから、人間関係(特に男女関係)、
第二次大戦中の行動にいたるまでが詳しく描かれていて、

ファッションの女王としてのシャネルではなく、
スパイとしてのシャネル、Lady シャネルが見られて、興奮もの。


著者ハル・ヴォーンが、別著書の調査中に偶然見つけた資料から、
シャネルがスパイだった事実が明かされ、詳細な調査に進んだという奇跡の一冊。

ジャーナリストでもある著者は、CIAに関わっていたり、秘密情報調査に携わっていたり、
文章のおもしろさも去ることながら、情報が綿密で詳細まできちんと描かれているから、
一つ一つに納得できて、憶測じゃない歴史的事実を目の当たりにしてしまう、このドキドキ。



でも、やっぱり、シャネルはクイーン。
オンナであることを最後まで貫き通した彼女は、どこを切り取ってもかっこいい。


交友関係も鳥肌ものだし、恋愛事情もハラハラする。

作家アンドレ・マルローの言った、
「20世紀のフランスからは三つの名前が残るだろう。ドゴール、ピカソ、そしてシャネルの名が。」
の三人のうちの一人。

そんなシャネルの知られざる一面を、いまになって見られるわたしたちは、
その時代に生きなかったからこその恩恵を受けているような気がします。






また、映画でも観ようかな。




December 12, 2014

【Book】 梨木香歩

 

やさしくて、やわらかくて、つつんでくれるような、

そんな本が読みたくなった夜。


お風呂に入ってリラックスしながら、

寝る前のベッドの中でのくつろげる時間、

自分が一番自分に近づけるときにこそ読みたい本。


わたしの中では、そういう気分のときに候補にあがる本は何パターンか決まっていて、

その中でも、とくに、

うつくしい言葉が、毛細血管のすみずみ、脳のおくにまで行き渡ってくれる本。


「家守綺譚」 梨木香歩



四季のうつくしさがさりげなく自然に、でも個性豊かに描かれていて、

情景が浮かぶのに、一瞬なんて言葉じゃおそすぎるくらい。


気付いたら自分までその世界に入っていて、覚めないでほしいと願う夢の中の気分。




小さい頃読んだおとぎ話が、

夢を現実のように、現実を夢のように、

たくさんのことを教えてくれて、

いつでも時間を飛びこえて色んなところや色んな時間に連れてってくれたように、


梨木さんの本も、読んでる間は「今」じゃない「今」に連れて行ってくれる。


言葉の響きが心地よくて、子守唄を聞くよりも耳に優しい。

大人の子守唄。


時間が経つほど、年齢を重ねるほど、
この本の美しさに磨きがかかっていく。


いろんな経験をしたからこそうつくしく感じる、そんな本って本当に素敵だな、
と思います。


「家守綺譚」の中でも少し登場する、「村田くん」が主人公の話、

「村田エフェンディ滞土録」

も、梨木さんの不思議な力で彼方につれていかれちゃう。


日本人だからなのか、それとも物書きの主人公に惹かれてなのか、
わたしはまだ「家守綺譚」だけしか仲良くなれていない。


梨木さんの本の付き合い方ルール(わたしの場合)があるとしたら、

それはただ一つ。

焦らずゆっくり大切に、関係を育んで行くこと。


だから、村田エフェンディも、きっとそのうち仲良くなれるはず。




December 2, 2014

【Book】恋するニューヨークの話

 

大きなビルの壁一面にある大きな窓。


一息つこうと思って伸びをした瞬間に感じた、窓の外の空気。


昼間の陽の光に照らされている大きなビル、ビルの影がうつる小さなカフェ、
同じ場所なのに、太陽が移動するだけで違う雰囲気になる街並み。

風がはいってこないはずのビルの中に、「東京の冬」が漂った。


そんな午後のひとときを感じながらふと思い出した、ニューヨークの午後。


大きなビルがいっぱい建ってて、
でもその間にはかわいい小さなアパートとショップが並んでて。

爽やかな陽の中で、暗くなったり明るくなったり、
高さが違う建物、ただそれだけなのに、いやそれだからこそ見られるいろんな顔。


それぞれの街のそれぞれの顔。


岡田光世さんの新刊「ニューヨークの魔法のはなし」の発売が楽しみで楽しみで仕方ない今、

今日みたいな感動的な午後には、光世さんシリーズがいい!いますぐ読みたい!
って思わずにはいられませんでした。


その欲望が頭をよぎってから、帰ってくるまで「岡田光世」が脳内占拠。








わたしが光世さんの本に出会ったのは大学生の頃。

存在は意識してたけど、読まずにそのまま。
ニューヨーク行きを決めたときでさえも読まずに、お留守番。


帰ってきて友達に改めてすすめられて、留守番をしてたその一冊を手に取ったら、
温かさと感動に包まれて、いつの間にかバイブルと化してました。




NY経験の有無関係なく、人の温かさを感じられる本。

でも、この作品たちを読むならNYに行ってほしい、酸いも甘いも味わってほしい。


ニューヨークを濃く味わいました、っていうNY経験者が読んだら、泣いちゃうはず。


泣いちゃって泣いちゃって、最後にはとびっきりの笑顔が待ってるはず。



お気に入りのスカートで出掛けたら、いろんな人に褒められて嬉しくなった日のこととか、

一人では耐えられない寂しい夜、それでもちゃんと一人で寝るために行ったリカーショップで、
店員さんが楽しそうにワインの説明を何十分もしてくれた日とか、

学校の課題に追われて心身ともにやられそうな帰り道に寄った薬局で、
だいすきな店員さんがやさしくしてくれたこととか、

そういうかけがえのない、人のぬくもりを思い出してほっこりして、
そういう素敵なことを思い出せた自分にもうれしくなって、
感動が感動をよぶってこういうことなんだなって思います。




みんなが岡田光世さんの本をよんだら、きっとこの世から争いなんてなくなるんじゃないかな。
 


 

  
 

 

November 29, 2014

【Book】 時代を生きるオンナたちの話

 
誰かの人生に触れることで、少しでもその時代にとんだ気になれるのは、

本でも映画でも同じことだと思うけど、


やっぱり同じ女性として、オンナの人生というのは気になる。



かっこよかったり、

ダメだったり、
泣いたり笑ったり。

わたしがわたしである前、

こういう人生を送った人がいたんだな、
こういう時代があったんだな、と
そういう一つ一つの歴史に触れることのできる幸せみたいなものを感じる作品たち







「寺山修司に愛された女優」-山田勝仁


演劇実験室・天井桟敷の名女優 新高けい子さんについて。
寺山修司好きとして、見逃せない1冊。




「安井かずみがいた時代」-島崎今日子

この時代、この人たちと六本木で遊びたかった、と
心から願わずにはいられなかった。
今に至までの道をつくってくれたこの時代に、ありがとうございます。



安部公房とわたし」-山口果林

安部公房。
中学生の頃、読みたいと思ったものの、怖くて読み進められなかった数冊が、
まだ寂しそうに本棚に隠れています。
こわいと思っていた安部公房が、この本の中ではとってもチャーミングで、
なんだか新しい一面をみてしまったときの恥ずかしさと嬉しさ。




「『ニューヨーカー』とわたし」-リリアン・ロス

有名な「The New Yorker」の編集者リリアンと、編集長のウィル。
この時代もいいなって、思う。
リリアン・ロス。不倫愛。A面しか聞けないカセットテープ。



「GILT 

ITとファッションで世界を変える私たちの起業ストーリー

-アレクシス・メイバンク,  アレクサンドラ・ウィルキス・ウィルソン

女性2人の企業ストーリー。この本ばかりはthe 仕事。
単純に「仕事すき!仕事張り切ろう!」と思える本。
ネットビジネスをする先輩からの推薦本だったから、IT関連の人にもおすすめできるビジネス書なのかも。





小さい頃は、大きい何かの中の主役でいたい、と思ってた。

いつの間にか、自分の人生の主役でいたい、と思うようになった。


ついつい色んなことを考えすぎて弱くなってしまうけど、

そういうとき、「私は私以外の何者でもないんだから」って力を与えてくれる。


オンナたちのスペシャルストーリーには、そんなパワーが込められている気がします

 



October 31, 2014

【Book】 人のセックスを笑うな

 
 
映画を書いたから、こんどは本。

本の虫とはよくいったもので、ほんとうに虫だったら、
わたしはでぶでぶぷにぷにの幼虫でしょう。




「人のセックスを笑うな」 山崎ナオコーラ






本について書こうとおもったときにでてきたのが、これ。

なんでこの本が最初にうかんだのかは、、、自分でもハテナ。

っていうのも、これは特に好みのわかれる部類なんじゃないかと。




雰囲気の描き方が絶妙で、

セーターにささくれ、唇の皮がむけてたりして、


青い空、白い雲、でもときどきどんより雲。



39歳のユリちゃんに、19歳の美大生(♂)。


あやしい題名

あやしい設定

しかも、美大生の名前は磯貝みるめ。あやしい名前。



けど、この本を手にとったとき、なぜか嫌な感じがしなかった。

当時中学3年生、本は親にねだるもの、なわたしを考えると、
このタイトルを手にすることがどれほど勇気のいることだったか。


本屋さんの棚の4段目(一番下の段)にひっそりと隠れてて、
(でもわたしからしたら「頭隠して尻隠さず」に見えた。気がした。)

ずいぶん前のことだけど、手にとったときのことはしっかり覚えています


強烈なタイトルなのに、全然いやみのない感触。



あやしいもの揃いなのに、

読んでみたら、絵本みたいに、透きとおってて、

冬に自転車で坂道をくだるくらい、すっきりしてつめたくて、

ちょっと、りんごのほっぺになっちゃうような。


なにが楽しい!というわけではないのに、でももう一回もう一回って
下ってるうちに、夕方になっちゃった。っていう子供のころの小さな幸せとせつなさ。


余白部分というか。描かれてない部分に、どんどん惹き込まれていく。



映画しかみていない人は、捕まります。





「白菜、豆腐、プリン、春菊、ネギ、白たき、うどん、鱈。」