松山ケンイチ。
「人のセックスを笑うな」と「うさぎドロップ」、
「ノルウェイの森」
ゆるくて、どこかちょっとダメな、そんな松山ケンイチ映画があると、
ついつい見たくなってしまう。
外が暗いときに部屋も暗くして、一人でのんびり観たい。
そんな映画が多いような気がする。
「人のセックスを笑うな」は、
小説がお気に入りだから映画は避けていたけど、ついこの間観て、納得。
19歳のオレが、39歳の美大教師に恋をするっていう設定はそのままありつつも、
小説とは違うものを観ているようで、新しい世界。
小説の映画化について書かれた解説書のような本に、
映画は、小説では描かれなかった「何か」を、視聴者に新たに投げかける必要がある、
というようなことが書いてあったけど、
「人のセックスを笑うな」はまさにそれを表現してたんだと思う。
寒い冬に、人のぬくもりがあるって、それだけで無敵になれた気がしちゃう。
そんな冬もいつかは終わって、次の春がくる。
人のぬくもりが無敵な季節じゃなくなるけど、春には新しい輝きが待ってるから、
きっと大丈夫。
「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」
これに反して、明るめな「うさぎドロップ」は、
ひょんなことから、子供を育てることになったオレの話。
成長ものにしては、大したハプニングもなく、
家族ものにしては、大きく泣かせるところもなく、
たまに「?」なシーンのある映画だけど、(笑)
それでもついつい観てしまうのは、松山ケンイチのまっすぐさと、
自分ペースでがんばる、その姿の微笑ましさ。
終始ほのぼのとしていて良い夢をみられそうな映画。
マンガが原作だとは知らなかった。
なんとなくだけど、きっとマンガはもっといいかも。
「松山ケンイチ」というだけで、作品全体がほのぼのして見えるのは、
わたしの贔屓目のせいなのかもしれない。
でもふとしたときに、どうしても、そういう「松ケン」が観たくなる。
ほのぼの、大事。
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