銀座で開催中の「エスプリ ディオール Diorの世界」。
Diorのアイコンバッグ「レディ・ディオール」がなんとなく好きじゃなくて、
その印象が強いがために、Diorにも特に注目することもなく今まできてしまったけど、
それをがっちりと覆された魅力的すぎるほど魅力的なDior展。
4フロア全てがDiorの、贅沢な空間。
Diorのコレクションが、それぞれの経緯とともに紹介されていて、
繊細な装飾までもがしっかりとみられるし、
至るところにある映像が、DiorやDiorに関わった個性的な人たちの紹介をしていて、
Diorの人生がいかに興味深いものであるかを思い知らされました。
建築家をめざしたディオールが、建築学校への道を阻まれたあとに目指したのが、
画廊を経営することだということ、
まさか、ディオールがギャラリストだったこと、
ダリ、ピカソ、ブラックetc.と交友があったこと、
ピアノを弾いて即興音楽を楽しむような人だったこと、
そんな全てを知らなかったわたしは、
ディオールの人生に触れてゆく度に、どんどん惹き込まれていました。
ディオールの作品だけじゃなく、イラストレーターのルネ・グリュオーの作品もあったり、
「ファッション界のDior」以上のもので溢れていた展示。
日本を愛してくれたディオールのコレクション。
「日本の文化に心惹かれ、日本人が伝統を尊重しつつ
現代的な感覚も合わせ持っていることを称賛」したディオール。
日本人の気付かない日本の魅力を、こうやって表現してくれていたというのも、
日本人として素直に嬉しい。
ディオールのアトリエから来ている職人さん。
香水と裁縫、生の声も聞けて、「さすがDior」と言わんばかりのサプライズ。
マリリン・モンローが最後のフォトセッションで着たドレスにインスピレーションを受けて作られたドレス。
愛してやまないマリリンのフォトブックの中で、とくに好きな写真がこのドレスを着たマリリンだったから、
少しでも近づけた感動は一入。
他にも、数あるコレクションのなかから選ばれてきた素敵な作品たちが、
ディオールの世界をくまなく表現していて、常設にしてほしいくらい素敵な展覧会。
これが無料だなんて、
Diorの日本への愛に感謝。
〜1月4日まで。
中央区銀座3-5-8 玉屋ASビル(元OPAQUE銀座ビル)
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