December 21, 2014

【Art】 SPRIT DIOR ディオールの世界

 
銀座で開催中の「エスプリ ディオール   Diorの世界」。

Diorのアイコンバッグ「レディ・ディオール」がなんとなく好きじゃなくて、
その印象が強いがために、Diorにも特に注目することもなく今まできてしまったけど、
それをがっちりと覆された魅力的すぎるほど魅力的なDior展。

4フロア全てがDiorの、贅沢な空間。






Diorのコレクションが、それぞれの経緯とともに紹介されていて、
繊細な装飾までもがしっかりとみられるし、
至るところにある映像が、DiorやDiorに関わった個性的な人たちの紹介をしていて、

Diorの人生がいかに興味深いものであるかを思い知らされました。


建築家をめざしたディオールが、建築学校への道を阻まれたあとに目指したのが、
画廊を経営することだということ、
まさか、ディオールがギャラリストだったこと、
ダリ、ピカソ、ブラックetc.と交友があったこと、
ピアノを弾いて即興音楽を楽しむような人だったこと、

そんな全てを知らなかったわたしは、
ディオールの人生に触れてゆく度に、どんどん惹き込まれていました。






ディオールの作品だけじゃなく、イラストレーターのルネ・グリュオーの作品もあったり、
「ファッション界のDior」以上のもので溢れていた展示。







日本を愛してくれたディオールのコレクション。
「日本の文化に心惹かれ、日本人が伝統を尊重しつつ
現代的な感覚も合わせ持っていることを称賛」したディオール。
日本人の気付かない日本の魅力を、こうやって表現してくれていたというのも、
日本人として素直に嬉しい。






ディオールのアトリエから来ている職人さん。
香水と裁縫、生の声も聞けて、「さすがDior」と言わんばかりのサプライズ。







今回、最も惹かれたディオールのコレクションの一つ。
マリリン・モンローが最後のフォトセッションで着たドレスにインスピレーションを受けて作られたドレス。

愛してやまないマリリンのフォトブックの中で、とくに好きな写真がこのドレスを着たマリリンだったから、
少しでも近づけた感動は一入。






他にも、数あるコレクションのなかから選ばれてきた素敵な作品たちが、
ディオールの世界をくまなく表現していて、常設にしてほしいくらい素敵な展覧会。






これが無料だなんて、
Diorの日本への愛に感謝。

〜1月4日まで。
中央区銀座3-5-8 玉屋ASビル(元OPAQUE銀座ビル)

December 20, 2014

【Travel】 シンガポール

 
ずっと書きたかったトラベル。

いちばん最近行ったシンガポールから。



シンガポールは、雰囲気がなんとなく日本に似ていた。ような。


時差も1時間だけだし、街はきれい、交通の便もよく(タクシーは格安)、

違うところをあげるとすると、
英語なこと、物価が高いこと、人種のるつぼなこと、くらい。


いろんな国の人がいることって日本とは大きく違うところだけど、
そのおかげで現地の人は旅行者にも寛容で、そういう雰囲気が漂ってて滞在中嫌な気分ゼロ。



シンガポールでの宿泊は、マリーナベイサンズと
ナイトライフに最適なリバーサイドにあるギャラリーホテル。


観る食べる遊ぶがほとんど市内に集まっていて移動距離も短く、
3泊4日で十分楽しめて大満足の旅行でした。



マリーナベイサンズのプールは、宿泊者しか入れないので、必須。

昼間はごろごろ本を読みながら寝て、
夜はきれいな夜景をみながらお酒も飲めて、
肌寒い時期はジャグジーもあるし、1日中満喫できる場所。






でも、やっぱり、1番は夜景でした。










マリーナベイサンズの噴水ショー。





経済大国!というくらいのキラキラのネオンがまぶしいシンガポールの夜。

大きいホテルの周りだからか、夜でも歩いてる人がたくさんいて、
治安の心配もないところ。



もう一つのギャラリーホテルは、ポップでかわいいホテル。

地下鉄の駅からは少し遠いけど、タクシーが安いから心配ないし、
周りにはレストランだらけだから、困ることはなかったかな。






外見もホテル内もポップ(写真がないので、拝借)






夜は夜の盛り上がりをみせるホテルの周りも、
朝はものすごくのんびりで、いろんなかわいい出会いがありました。





マリーナベイサンズ周辺の高級ホテル街をはなれると、
観光地らしさがすこし薄くなって、のどかな場所がひろがっていたシンガポール。


高級ホテルには、ショッピング・カジノがあって、
リバーサイドには、そこに住む人たちの空気がただよっていて、
両方をほどよく味わえたところも、◎。



少しお散歩すれば、いろんな人に出会い、
話しかけてみるも、英語はまったく通じなくて、
それでどうやって人種の違う人同士コミュニケーションを取り合ってるのか不思議だけど、
それでもなんとかなっちゃうゆる〜いシンガポールの雰囲気と、
アジア独特の夏の空気と太陽があわさって、
なんとも心地のいい、そんなシンガポールでした。
 
 

December 18, 2014

【Movie】 Chef − シェフ 三ツ星フードトラック始めました

 
日本では来年2月公開予定の作品を、飛行機という魅惑の映画館で先駆け。


「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」 (2015, USA)






一流シェフが自分のプライドでお店をやめることになって、
自分のフードトラックを始める話。

自分自身の考え方をかえると同時に、家族との付き合い方もかわっていって、
それがどんどんアツアツになっていって、やっぱり最後は笑顔になれる話。


家族と仕事、夢とプライド、友達とお酒


そういう人生のかけがえのないものがぎっしりつまってて、
ドキドキワクワクルンルンしながら見てた。


移り変わるアメリカのいろんな景色と一緒に流れる音楽が、
またさらによくて、Trailerをみたらこの良さは伝わるはず。



アメリカって、当たり前だけど大きくて、
アメリカ人でも知らないくらいいろんなところがあって、
ニューヨークとか、LAとか、そういうメジャーじゃないところも映されてて、
なにより、フードトラックでドライブして行くっていうのが、
また余計にワクワク。









くすって笑えるところも、うふって微笑んじゃうところもあって、
ハッピーでおわってくれるし、2014年平和な映画(個人的)ランキングの中でも上位に入りそう。


ご飯ものの映画が平和なのは、
きっと、人はおいしいものを目の前にして争えないってことなんだろうな
と思いつつ、

家族で一緒にご飯を食べられる数少ない時間を大切にしようと改めて思える、
そんなあたたかい映画。








そして、どこにいても、なにをしててもスカーレットヨハンソンはやっぱり美しい。

この映画に惹き込まれたきっかけは、始めにでてくるスカーレットかもしれない。
 
 



December 12, 2014

【Book】 梨木香歩

 

やさしくて、やわらかくて、つつんでくれるような、

そんな本が読みたくなった夜。


お風呂に入ってリラックスしながら、

寝る前のベッドの中でのくつろげる時間、

自分が一番自分に近づけるときにこそ読みたい本。


わたしの中では、そういう気分のときに候補にあがる本は何パターンか決まっていて、

その中でも、とくに、

うつくしい言葉が、毛細血管のすみずみ、脳のおくにまで行き渡ってくれる本。


「家守綺譚」 梨木香歩



四季のうつくしさがさりげなく自然に、でも個性豊かに描かれていて、

情景が浮かぶのに、一瞬なんて言葉じゃおそすぎるくらい。


気付いたら自分までその世界に入っていて、覚めないでほしいと願う夢の中の気分。




小さい頃読んだおとぎ話が、

夢を現実のように、現実を夢のように、

たくさんのことを教えてくれて、

いつでも時間を飛びこえて色んなところや色んな時間に連れてってくれたように、


梨木さんの本も、読んでる間は「今」じゃない「今」に連れて行ってくれる。


言葉の響きが心地よくて、子守唄を聞くよりも耳に優しい。

大人の子守唄。


時間が経つほど、年齢を重ねるほど、
この本の美しさに磨きがかかっていく。


いろんな経験をしたからこそうつくしく感じる、そんな本って本当に素敵だな、
と思います。


「家守綺譚」の中でも少し登場する、「村田くん」が主人公の話、

「村田エフェンディ滞土録」

も、梨木さんの不思議な力で彼方につれていかれちゃう。


日本人だからなのか、それとも物書きの主人公に惹かれてなのか、
わたしはまだ「家守綺譚」だけしか仲良くなれていない。


梨木さんの本の付き合い方ルール(わたしの場合)があるとしたら、

それはただ一つ。

焦らずゆっくり大切に、関係を育んで行くこと。


だから、村田エフェンディも、きっとそのうち仲良くなれるはず。




December 2, 2014

【Book】恋するニューヨークの話

 

大きなビルの壁一面にある大きな窓。


一息つこうと思って伸びをした瞬間に感じた、窓の外の空気。


昼間の陽の光に照らされている大きなビル、ビルの影がうつる小さなカフェ、
同じ場所なのに、太陽が移動するだけで違う雰囲気になる街並み。

風がはいってこないはずのビルの中に、「東京の冬」が漂った。


そんな午後のひとときを感じながらふと思い出した、ニューヨークの午後。


大きなビルがいっぱい建ってて、
でもその間にはかわいい小さなアパートとショップが並んでて。

爽やかな陽の中で、暗くなったり明るくなったり、
高さが違う建物、ただそれだけなのに、いやそれだからこそ見られるいろんな顔。


それぞれの街のそれぞれの顔。


岡田光世さんの新刊「ニューヨークの魔法のはなし」の発売が楽しみで楽しみで仕方ない今、

今日みたいな感動的な午後には、光世さんシリーズがいい!いますぐ読みたい!
って思わずにはいられませんでした。


その欲望が頭をよぎってから、帰ってくるまで「岡田光世」が脳内占拠。








わたしが光世さんの本に出会ったのは大学生の頃。

存在は意識してたけど、読まずにそのまま。
ニューヨーク行きを決めたときでさえも読まずに、お留守番。


帰ってきて友達に改めてすすめられて、留守番をしてたその一冊を手に取ったら、
温かさと感動に包まれて、いつの間にかバイブルと化してました。




NY経験の有無関係なく、人の温かさを感じられる本。

でも、この作品たちを読むならNYに行ってほしい、酸いも甘いも味わってほしい。


ニューヨークを濃く味わいました、っていうNY経験者が読んだら、泣いちゃうはず。


泣いちゃって泣いちゃって、最後にはとびっきりの笑顔が待ってるはず。



お気に入りのスカートで出掛けたら、いろんな人に褒められて嬉しくなった日のこととか、

一人では耐えられない寂しい夜、それでもちゃんと一人で寝るために行ったリカーショップで、
店員さんが楽しそうにワインの説明を何十分もしてくれた日とか、

学校の課題に追われて心身ともにやられそうな帰り道に寄った薬局で、
だいすきな店員さんがやさしくしてくれたこととか、

そういうかけがえのない、人のぬくもりを思い出してほっこりして、
そういう素敵なことを思い出せた自分にもうれしくなって、
感動が感動をよぶってこういうことなんだなって思います。




みんなが岡田光世さんの本をよんだら、きっとこの世から争いなんてなくなるんじゃないかな。
 


 

  
 

 

November 30, 2014

【Movie】 Nowhere Boy ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

 
All you need is LOVE.


これを教えてくれたのは、
ロンドンのアビーロードでポーズする4人組のあの人たち。


小さい頃から、気付いたら流れてて、
名前を覚えるより先に曲を覚えてた。


そんなThe Beatlesが生まれる前、ジョンレノンの若かりし頃の話。





ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」 (2009, British)







ビートルズファンだから、というより一映画として。


この時代のファッションがかわいくてかわいくて、
古いラジオとか、インテリアまでもがかわいくて、

ギターに触りたくなる。

歌いたくなる。

踊りたくなる。




ノリがいいのに切なくて、
でもついつい笑顔になっちゃうジョンレノンの最初の1ページ。














November 29, 2014

【Book】 時代を生きるオンナたちの話

 
誰かの人生に触れることで、少しでもその時代にとんだ気になれるのは、

本でも映画でも同じことだと思うけど、


やっぱり同じ女性として、オンナの人生というのは気になる。



かっこよかったり、

ダメだったり、
泣いたり笑ったり。

わたしがわたしである前、

こういう人生を送った人がいたんだな、
こういう時代があったんだな、と
そういう一つ一つの歴史に触れることのできる幸せみたいなものを感じる作品たち







「寺山修司に愛された女優」-山田勝仁


演劇実験室・天井桟敷の名女優 新高けい子さんについて。
寺山修司好きとして、見逃せない1冊。




「安井かずみがいた時代」-島崎今日子

この時代、この人たちと六本木で遊びたかった、と
心から願わずにはいられなかった。
今に至までの道をつくってくれたこの時代に、ありがとうございます。



安部公房とわたし」-山口果林

安部公房。
中学生の頃、読みたいと思ったものの、怖くて読み進められなかった数冊が、
まだ寂しそうに本棚に隠れています。
こわいと思っていた安部公房が、この本の中ではとってもチャーミングで、
なんだか新しい一面をみてしまったときの恥ずかしさと嬉しさ。




「『ニューヨーカー』とわたし」-リリアン・ロス

有名な「The New Yorker」の編集者リリアンと、編集長のウィル。
この時代もいいなって、思う。
リリアン・ロス。不倫愛。A面しか聞けないカセットテープ。



「GILT 

ITとファッションで世界を変える私たちの起業ストーリー

-アレクシス・メイバンク,  アレクサンドラ・ウィルキス・ウィルソン

女性2人の企業ストーリー。この本ばかりはthe 仕事。
単純に「仕事すき!仕事張り切ろう!」と思える本。
ネットビジネスをする先輩からの推薦本だったから、IT関連の人にもおすすめできるビジネス書なのかも。





小さい頃は、大きい何かの中の主役でいたい、と思ってた。

いつの間にか、自分の人生の主役でいたい、と思うようになった。


ついつい色んなことを考えすぎて弱くなってしまうけど、

そういうとき、「私は私以外の何者でもないんだから」って力を与えてくれる。


オンナたちのスペシャルストーリーには、そんなパワーが込められている気がします

 



November 27, 2014

【Movie】 The Odd Life of Timothy Green ティモシーの小さな奇跡

 
Happy Thanksgiving!!! 


大好きな祝日サンクスギビング。


日本ではあまり馴染みもないし、
クリスマスのように街全体が盛り上がったりする訳ではないけど、
自分の中だけでもこの日は大切にしたいと、静かな街を見ながら思ってます。


家族や恋人、自分の大切な人と一緒に過ごす日。


照れくさいがために、いつも何気なく言っちゃう「ありがとう」を、
この日ばかりは、全身全霊をこめて、
さらに愛の言葉も添えて、「ありがとう」と言える日。


いつも感じてる感謝の気持ちを、
声を数倍にも数十倍にもして伝えられる日。


みんなから出るエネルギーが、そういう温かさを物語っていて、
この日ばかりは街も人も空も海も、やさしくならずにはいられない日。


すれ違い様、強面のスーパーのレジの人、いつも行くランドリーのおじちゃん、
口数の少ないアパートのお隣さん、
みんなから出る「Happy Thxgiving!」の言葉が大好きで、
用事がなくても外に出て、みんなと言葉を掛け合いたくなっちゃう。


いつも忙しなくて、ハイスピードのNYなのに、
この日ばかりはゆっくりさせてくれるのが好きで、
いつ思い出しても優しい気持ちになれる不思議なパワーをもってる日。



そんなサンクスギヴィングの日、
いつかわたしに子供ができたら、これをしたい!
というリストの中の一つが、
「ティモシーの小さな奇跡」を家族で観ること。







「The Odd Life of Timothy Green」 (2012, USA)









ディズニーからの秋の贈り物。

子供の出来ない夫婦に訪れる奇跡、ティモシー。


ディズニーらしく、やさしくて温かくて、
かわいくてほろっとしちゃう、ファミリー映画。



わたしの妄想では、
みんなでターキーとマッシュポテトを囲んで、
食後にパンプキンパイを食べながら映画を観て、
最後にみんなでピアノを囲んで歌うの。ギターでもいいけど。(笑)


それがわたしの中のサンクスギビング。


日本に輸入してほしい文化のひとつですね。
あと、次の日の買い物天国ブラックフライデーも!!!!!(笑)



この映画を観るたびに将来の妄想をして、幸せな気持ちになって、
でも秋の夜の風のせいでちょっと感傷的になって、

そんなサンクスギヴィングも悪くないなと、ふと考えたりする秋の夜長。






November 16, 2014

【Movie】 Into the Wild イントゥ・ザ・ワイルド

 
映画のはなし。

運命の映画について。


心揺さぶられて、ドキドキがとまらないような、
心の奥に沈んでとれなかった黒いものが流れ出てくれるような、
ソワソワしてワクワクして、先が気になるけど、終わってほしくなくなるような、
そんな「出会えた奇跡」を感じずにはいられない映画。


そんな映画に出会えること、本当にしあわせだと思う。



そう、つまりわたしは今、映画界でいうところのしあわせ期です。




「Into the Wild」(2007, USA)







ノンフィクション小説「荒野へ」の映画化。


成績優秀、スポーツ万能のクリストファーが、大学を卒業した後に出た、人生の旅。



なんて美しいんだろう。

うつくしい映像と、美しい言葉たち。

さらに
音楽が、すばらしく「音」の役割を果たしてる。

それぞれの音たちが、それぞれの絵を際立たせていて、
持ちうる感覚のすべてが刺激されるような。


音楽がながれた瞬間、心臓の鼓動がはやくなった。











"Happiness only real when shared." 「幸せは、分かち合ってこそ初めて本物になる」



"I live where I wanna live." 「いつも、いたいと思う場所に住んでるよ」




"Call each thing by its right name." 「物事を、ただしい名前で呼ぶこと」




鳥肌。

映画を観るまえから、レビューでフレーズを見たことはあったけど、
映画を観た後の言葉の重みは、全く違うものでした。








November 10, 2014

【Movie】 Celeste and Jesse Forever セレステ∞ジェシー


映画の話。

「セレステ&ジェシー」 (2012, USA)





アメリカンラブストーリー in L.A.。
嫉妬しちゃうくらい仲のいい2人。


「失ってからでは遅すぎる。」


切ない映画のはずなのに、

ラシダのかわいさ&美しさと、
L.A.の街の爽やかな色合いがきれいに映し出されているおかげか、

見終わったあとは、すごくすっきり。


さっぱりと気持ちのいい映画。


ポップさとさわやかさがいい塩梅で組み込まれてるL.A.映画は、絵も美しくて最高。



ラシダの可愛さ目当てに観たくなっちゃう。ずるい…








2人だけのボディランゲージ。

かわいくてキュンとしちゃう。すきだなぁ
 


November 5, 2014

【Movie】 松山ケンイチ

 
松山ケンイチ。

「人のセックスを笑うな」と「うさぎドロップ」、
「ノルウェイの森」


ゆるくて、どこかちょっとダメな、そんな松山ケンイチ映画があると、
ついつい見たくなってしまう。

外が暗いときに部屋も暗くして、一人でのんびり観たい。

そんな映画が多いような気がする。






「人のセックスを笑うな」は、

小説がお気に入りだから映画は避けていたけど、ついこの間観て、納得。


19歳のオレが、39歳の美大教師に恋をするっていう設定はそのままありつつも、

小説とは違うものを観ているようで、新しい世界。



小説の映画化について書かれた解説書のような本に、

映画は、小説では描かれなかった「何か」を、視聴者に新たに投げかける必要がある、

というようなことが書いてあったけど、
「人のセックスを笑うな」はまさにそれを表現してたんだと思う。


寒い冬に、人のぬくもりがあるって、それだけで無敵になれた気がしちゃう。

そんな冬もいつかは終わって、次の春がくる。

人のぬくもりが無敵な季節じゃなくなるけど、春には新しい輝きが待ってるから、

きっと大丈夫。

「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」







これに反して、明るめな「うさぎドロップ」は、

ひょんなことから、子供を育てることになったオレの話。

成長ものにしては、大したハプニングもなく、
家族ものにしては、大きく泣かせるところもなく、
たまに「?」なシーンのある映画だけど、(笑)

それでもついつい観てしまうのは、松山ケンイチのまっすぐさと、
自分ペースでがんばる、その姿の微笑ましさ。

終始ほのぼのとしていて良い夢をみられそうな映画。


マンガが原作だとは知らなかった。
なんとなくだけど、きっとマンガはもっといいかも。


「松山ケンイチ」というだけで、作品全体がほのぼのして見えるのは、
わたしの贔屓目のせいなのかもしれない。

でもふとしたときに、どうしても、そういう「松ケン」が観たくなる。



ほのぼの、大事。






November 2, 2014

【Movie】 You've Got Mail

 
映画

「You've Got Mail」







メグ・ライアンとトム・ハンクス。

ノーラ・エフロンにこの2人。最高な組み合わせ。



NYが最も美しくなる寒い季節から、春にかけての街並み。


「誰か」を強く感じられるThanksgivingやクリスマス、

でもそんな印象深い日の思い出が、時に苦しいものになることも。あるある。


あんなにハイスピードなマンハッタンでも、

こんなあたたかくてゆっくりで、ロマンチックな島なんだよ、って

気付かせてくれてるみたい。




たとえば、大好きなカフェで本に夢中になってて、ふと顔をあげたとき、

目の前にすわってた女性が、待ち合わせ相手の恋人に会えた瞬間のこばれる笑みとか、

おばあちゃまのグループが、静かに、でも楽しそうに話してる後ろ姿とか、

NYにも、そういうほっこりする瞬間あるよね、
って思い出させてくれる優しい映画。




この映画を初めてみたとき、「You've got mail」というメール受信音を

ついつい探したくなった自分がいたことが、なんだか愛おしい。


いい出会いがありますように、という願いではなく、

このあたたかい気持ちをずっと持ち続けられますように、って願いをこめて。