January 31, 2015

【Art】 ASABA'S TYPOGRAPHY

 
タイポグラフィーの第一人者・浅葉克己さんの個展。

“ASABA'S TYPOGRAPHY”
 「浅葉克己のタイポグラフィ展」


今日までだったので、とびこみセーフで見てきました。






壁一面に貼られたダイアリー。





日々の日記から出る、その日を統合したそれぞれの電波のようなものを感じて、
気付いたら、アドレナリンがじわじわ放出。










いろいろな出版物に携わるうちに、
装丁に興味をもつようになって、
装丁から、文字の魅力に惹き込まれていく今日この頃。


記録としても、芸術としても、さまざまな形になる図形=文字。


「むかし」を「いま」に繋げてくれるもの。

「空白」が表現してくれる「白」の大切さ。


文字というものの奥深さを改めて考えてみたら、
あまりにも偉大で、文字の一つ一つに無限の可能性を感じざるをえなかった。



日々触れている文字。

仮名、アルファベット、象形……

無意識のうちに、こんなにも偉大なるアートを毎日目にしていたんだと思うと、
文字の溢れてる今って、実はものすごく刺激的な時代なのかもしれない。







愛するWoodyにも会えて、大満足。










"文字とは、「伝えたい」という祈りにも似た、人の強い思いの究極の形である"

−浅葉克己






色々考えてみてやっぱり感じるのは、本のチカラ。

文字を集めたもの。想いを集めたもの。

やっぱり、本って秘めてる。


January 24, 2015

【Movie】 Raising Helen プリティ・ヘレン

 

気持ちいい土曜日の朝。


お休みだけど、早起きして見る朝一の映画。


「プリティ・ヘレン」 "Raising Helen"  (2004, USA)




去年の誕生日、新しい歳をむかえて一番に見たくなったのがこの映画。

どこを切り取ってもSMILE!だから、幸せなときこそ見たくなって、
見たらさらにほっこりして、幸せになって、最強になる。


ケイトハドソンの笑顔って、なんであんなに強いんだろう。

かわいくて、強くて、こっちまで笑顔になっちゃう笑顔。

笑顔のもつパワーをすべて取り込んだ笑顔。










なにかの「始まり」のときに見ることが多いのは、

「始まり」のワクワクドキドキの助長と、
幸せな気分の満喫と、
「始まり」が「終り」まで続きますようにっていう想いが、
ケイトスマイルで叶えられるような気がするから。



映画の良さは、作品自体の良さももちろんだけど、
そのときの自分の状態、いつ・どこで見るか、もとても大切で、
自分だけのこだわりのシチュエーションがあったり、思い出があったりして、
その人にしかないストーリーが加えられるから、余計おもしろい。


色んな人の、「なんでその映画が好きなのか」を聞くのがすきです。




ケイトハドソンも好きだけど、
ジョンコーベットが大好きで、
だからこそこの作品がすきっていう理由も加えておかなきゃ。


January 21, 2015

【Travel】 カフェインホリック in NYC Part.1

 

カフェインホリック。



最近は、日本もカフェイン中毒人口が増えてきているからか、

どこでもおいしいコーヒーに出会えて幸せ。

わたしにとっては、これもTokyoの魅力の一つです。



でも、なぜだかNYにいるときは、カフェイン中毒が中毒さを増していて、

たぶんそれは気軽に手軽にいける「おいしい!」カフェがいたるところにあったからだと、
よくよく考えてみると気付いたりします。



NYで、コーヒー片手にファーマーズマーケットに向かってるときなんかは、

The NYer!!って勝手に浸っちゃったりして。



わたしの行動範囲は、基本的にマンハッタンだったので、

情報は島内で留まりますが、わたしの中毒助長スポットたち。

わたしは、カフェで初めて頼むのはほとんどラテ。


ラテがおいしいとよく通うようになって、
ブラックや他のメニューも頼むようになります。
なので、ラテ好きな人には特におすすめの場所。



Stumptown Coffee Roasters






Ace Hotelに入っているコーヒーショップ。

ホテルのロビー、とはいってもすごくおしゃれなカフェのようなスペースで、
おいしいコーヒーと自分だけの時間。

ロビーならではの周りの会話も、

隣の人のパソコンのキーボードをたたく音も、
すべてが心地いい場所。


通学途中に寄ってのんびりして、

(遅刻ぎりぎりのときは、お気に入りのソファを見ないようにラテを買うだけにして、、、)
その足で向かう朝の学校の気持ち良さ。


おいしいコーヒーにマンハッタン。

これさえあれば、NYer。ここのラテは、わたしのNo.1。
















Mud Coffee





オレンジのトラックが有名なMud Coffee。

Astor Placeでトラックを見かけたら、
ほとんど必ずと言っていいほど駆けつけた、愛すべきFood Truck。


お兄さんがやさしくて。(ハート)


最初は、「コーヒーにソイミルク」を飲んでたのが、
一時期モカにハマってて、(Mudのモカは苦甘が絶妙で、おすすめ)

そしたらお兄さんが、「最近はモカでしょ?今日もモカでいい?」って聞いてくれたの。


「Sure. ハート Thank you. ハート Have a nice day. ハートハートハート」

って心の中ではハートが思いっきりハジケテタ。


笑顔のお兄さんと無愛想なお兄さん。
どっちのお兄さんもやさしくて、
疲れたときは、あのオレンジのトラックを探しちゃうほど大好きだったな。



トラックはもしかしたら急にいなくなっちゃうこともあるかもしれないけど、店舗だったら逃げません。
逃げられたくない人は、ちょっと奥にある店舗へ。


Mud CoffeeのWebにある写真がかわいい♪ →→→MUDTRUCKのページ







January 16, 2015

【Movie】 Blue Valentine ブルーバレンタイン

 
「ブルーバレンタイン」 "Blue Valentine" (2010, USA)










何が悪い、この時がきっかけ、あの一言がなければ。

ダメな理由が言えるなら。まだ大丈夫。

「いつの間にか」の崩壊が、なによりもこわい。



お互いが幸せを感じられていたあの頃から、
「いつの間にか」ずれてしまって、気がついたらもう終わりが始まっていたとき。


始まりの終わりと、終わりの始まり。
何回交差しても、勝つのは、終わりの始まり。



一度でも「ダメ」がよぎってしまったら、どうにも出来ない女性の頑なさが、
オンナの自分から見ても辛くて、
男の人の「ごめん」に近寄れたら、もう少しは楽になるのかなって。


お互い、幸せになりたいだけなのに。
家族みんなで幸せでいたいだけなのに、なんでこんなにこんがらがってしまうんだろう。






どうにも出来ない相手の感情を考えるより、
どうにかなる自分の感情と、仲良くなれるように。


素直って、きっとそういうこと。



ブルーバレンタイン。

観るタイミングが違っていたら、何にも思わなかっただろうけど、
とても考えさせられました。


それでもまだ、永遠の愛を信じたくなってしまうのは、
わたしがまだ本物の愛を知らないからなのか、
それとも、永遠の愛はすでにわたしの中にあるからなのか。わたしの中にしかないからなのか。















ライアン・ゴズリングが、魅力的すぎて。
スーツを着ても、よれよれのTシャツをきても、どんな姿でも素敵。


この作品の救いは、ライアンの色気と、ミシェルのかわいさ。

January 13, 2015

【Art】 2015年 わたしの手帳

 
どの範囲までをアートと呼ぶのか、
クラフトはアートなのか、


という小難しいことはさておき、

My Art。2015年の手帳を自主作成しました


最初は、自分の目標や好きなことで埋め尽くせるって素敵!と思っていたくらいだったけど、

1年間のカレンダーを自分で書くことで、時間の感覚や、日付に関する色んな発見が出来て、
制作開始したら、楽しさ倍増。



今のところ、一番の感動は、

今年のアメリカ独立記念日(7月4日)が、土曜日だということ。

Chicagoの「Saturday in the Park」



7月4日のテーマソングは絶対にこの曲、と決めているわたしにとって、

ついに7月4日土曜日がやってきてくれました。

7月のカレンダーを書きながら、テンションあがっちゃった








ちなみに2月11日は水曜日。NO 連休…残念。






日本を含め、いろんな国の写真を集めて、美しいエネルギーの吸収を忘れないように。

心地のいい場所から、飛び出してみることを忘れないように。






米粉で作れるおいしいパンケーキ(グルテンアレルギーの自分のため)のレシピも忘れないように。






子供の落書き気分で、自由にハッピーに楽しく出来た毎月のカレンダー





6月は、雨音が子守唄。
もし、雨音も助けてくれないような眠れない夜があったとしても大丈夫。
誰かがあなたの夢を見ているだけから。



コートダジュールとか、モナコとか、そんな感じのフレンチバカンスな8月。
今年の8月は、どんなワクワクが待ってるかなー












わたしにとって、制作は芸術で、

芸術とは創造、創造とは芸術、なので、

これもわたしのアートの一部。



常に側にあるものが自分の作品っていうのも、

日々ウキウキとワクワクとドキドキを持ち歩いているようなもので、
これこそアート(自己満足)の世界の醍醐味だと思っています。




LOVE YOURSELF FIRST!!






ちなみに、大事な土台は愛用のMDノート新書サイズ。

ペンを選ばず書き心地が気持ちよくて、裏にうつらず、高ポイントのノート。

メモにするにもインスピレーションブックにするにも、わたしはMDノート一筋。おすすめ。

【Movie】 The Legend of 1900 海の上のピアニスト

 
母のだいすきな映画。


「海の上のピアニスト」 "The Legend of 1900" (1998, Italy)







最高のピアニスト。
この地では存在していないピアニスト。

の、話。









過去が、過去だから美しいのではなくて、
過去を語る今が美しいから、美しいの。

切ない美しさ。透き通った海の色。


笑えることを言っているのに、くすっじゃなくて、ほろっになっちゃう。



かわいそうとか、そういう感情じゃなくて、

自分にはどうすることもできない何か、
触れることのできないもの、届きそうで届かないものを、
一番近くで見ている感じ。


切なくて、大切にしたくて、手をのばしても、
伸ばした手の行き場はなくて、
でも、手を伸ばしてみたら、そこに陽が当たって、手があたたかくなりました。


そういうときの冷たさと温かさ。


この映画をトップにあげる人がわたしの周りには多くて、
母のベストでもあるし、それなりにすごい作品なんだろうな、
と甘く観ていた自分が愚かになってしまうくらい、

いい。


ピアノの音色も。


ピアノが、楽器が、海が、恋しくなる。








January 5, 2015

【Movie】 W.E. ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋

 
昨日書いた「ココ・シャネルのスパイ秘話」の本の中でも少しでてくる、
ウォリスとエドワード。

「英国王のスピーチ」の裏にあった話。


アルバートの兄デイヴィッドが、「エドワード8世」として王の座を継いで間もなく、

アメリカ出身の人妻ウォリスと恋に落ち、結婚を決めたことで、弟のアルバートが王位を継承。
これが、「英国王のスピーチ」で有名な「ジョージ6世」。



「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」"W.E."  (2011,  U.K.)







は、その裏にあったウォリスとエドワードの関係を描いた作品。




監督は、マドンナ。








人を愛することに、善し悪しはないと信じていたい。


でも、こういう許されざる恋を貫く2人を見るのは、美しくも恐ろしい。




恋愛映画としてではなく、

歴史の中のひと場面として見る方を選んだのは、
この2人の儚さを、「恋愛」に結びつけるのが怖かったからなのかもしれない。



ただ、いくら「歴史」として見ていても、
この作品が「歴史」だけに収まらないのは、「いま」に繋がっているから。



「幸せ」の概念は、枠がない。

それは、時代がかわっても、変わらないこと。


毒々しさが美しいのは、罪。








ストーリーで心をもっていかれて、
1930 年代のファッションに目を奪われる。









「マドンナ」、「ファッション」、「愛」


女の子のためのbig wordがつまっています。











自分の意図しないところで、本と映画が重なり合ったり、本同士・映画同士が繋がったりすると、

パズルのピースを見つけられたような気分になれて、うきうきする。


シャネル本には、いろんな意味でどきどき・ワクワクさせてもらっちゃったな。

January 4, 2015

【Book】 誰も知らなかったココ・シャネル

 
第二次大戦中、ナチスドイツのスパイとして活躍したコードネーム「ウェストミンスター」
の正体が、実はココ・シャネル本人だったという事実。


「誰も知らなかったココ・シャネル」ハル・ヴォーン著/赤根洋子訳







衝撃的なタイトルに惹かれて一気に読んだこの本には、

ココ・シャネルの生い立ちから、人間関係(特に男女関係)、
第二次大戦中の行動にいたるまでが詳しく描かれていて、

ファッションの女王としてのシャネルではなく、
スパイとしてのシャネル、Lady シャネルが見られて、興奮もの。


著者ハル・ヴォーンが、別著書の調査中に偶然見つけた資料から、
シャネルがスパイだった事実が明かされ、詳細な調査に進んだという奇跡の一冊。

ジャーナリストでもある著者は、CIAに関わっていたり、秘密情報調査に携わっていたり、
文章のおもしろさも去ることながら、情報が綿密で詳細まできちんと描かれているから、
一つ一つに納得できて、憶測じゃない歴史的事実を目の当たりにしてしまう、このドキドキ。



でも、やっぱり、シャネルはクイーン。
オンナであることを最後まで貫き通した彼女は、どこを切り取ってもかっこいい。


交友関係も鳥肌ものだし、恋愛事情もハラハラする。

作家アンドレ・マルローの言った、
「20世紀のフランスからは三つの名前が残るだろう。ドゴール、ピカソ、そしてシャネルの名が。」
の三人のうちの一人。

そんなシャネルの知られざる一面を、いまになって見られるわたしたちは、
その時代に生きなかったからこその恩恵を受けているような気がします。






また、映画でも観ようかな。




January 3, 2015

【Movie】 Last Night 恋と愛の測り方

 
「はじまりのうた」(前回のブログに書いた作品)のキーラ・ナイトレイを観て、
一番に浮かんだのが、


「恋と愛の測り方」"Last Night"  (2010, France/USA)

のキーラ。










あらすじ(引用)-----
結婚3年目を迎えるニューヨーク在住の夫婦、マイケル(サム・ワーシントン)とジョアンナ(キーラ・ナイトレイ)。ある夜、マイケルが同僚の美女ローラ(エヴァ・メンデス)と出張に行くことに。かねてから夫がローラに惹かれているとにらんでいたジョアンナは、それを追求しようと遠回しに質問をぶつけてみるが、はっきりとした答えを返してもらえないまま家を出ていかれてしまう。出張先でローラと一線を越えるべきか越えないべきかマイケルが悩んでいるころ、ジョアンナは偶然の再会を果たした昔の恋人アレックス(ギョーム・カネ)と食事をしていた。-----





不倫。

何がセーフで、何がアウトなのか。


ほんの1日2日の出来事が、90分の作品の中で描かれているスローな映画。


よくない評判を見かけるけど、わたしはこのモヤモヤした感じがすごくすき。

アマチュア意見を許してもらえるとしたら、ジム・ジャームッシュ風味、だとわたしは思っています。



「はじまりのうた」のNYが春夏のイメージだとしたら、
「恋と愛の測り方」のNYは、晩秋。



暗くて甘い、ひっそりと濃い季節。


本当に、そのままの映画。


何かが得られるとか、観て気分がいいとか、泣けるとか、
そういう類いの映画ではないけれど、
こういうのが大好物な人、絶対いる。アートを観てる感覚に似てる、かな。


想像と、妄想と、感覚。



NYが、また美しくて。

なんでこんなに美しいの、と思うくらい美しくて、そして儚い。


フランス/アメリカの合作だからかな。景色を追うだけでも楽しめてしまう。

ファッションもインテリアもすっごくおしゃれ。
もう、さすがフランス(というのは言い過ぎ?)。






 



あと、やっぱり、気になるのはラストの靴。

わたしは、画家ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」がよぎってしまって、
もうそれしか出てこなくて、ほかの色々な意見を聞きたいところですが。



「アルノルフィーニ夫妻像」



人それぞれの、そのときどきの解釈があるんだろうな。