「はじまりのうた」(前回のブログに書いた作品)のキーラ・ナイトレイを観て、
一番に浮かんだのが、
「恋と愛の測り方」"Last Night" (2010, France/USA)
のキーラ。
あらすじ(引用)-----
結婚3年目を迎えるニューヨーク在住の夫婦、マイケル(サム・ワーシントン)とジョアンナ(キーラ・ナイトレイ)。ある夜、マイケルが同僚の美女ローラ(エヴァ・メンデス)と出張に行くことに。かねてから夫がローラに惹かれているとにらんでいたジョアンナは、それを追求しようと遠回しに質問をぶつけてみるが、はっきりとした答えを返してもらえないまま家を出ていかれてしまう。出張先でローラと一線を越えるべきか越えないべきかマイケルが悩んでいるころ、ジョアンナは偶然の再会を果たした昔の恋人アレックス(ギョーム・カネ)と食事をしていた。-----
不倫。
何がセーフで、何がアウトなのか。
ほんの1日2日の出来事が、90分の作品の中で描かれているスローな映画。
よくない評判を見かけるけど、わたしはこのモヤモヤした感じがすごくすき。
アマチュア意見を許してもらえるとしたら、ジム・ジャームッシュ風味、だとわたしは思っています。
「はじまりのうた」のNYが春夏のイメージだとしたら、
「恋と愛の測り方」のNYは、晩秋。
暗くて甘い、ひっそりと濃い季節。
本当に、そのままの映画。
何かが得られるとか、観て気分がいいとか、泣けるとか、
そういう類いの映画ではないけれど、
こういうのが大好物な人、絶対いる。アートを観てる感覚に似てる、かな。
想像と、妄想と、感覚。
NYが、また美しくて。
なんでこんなに美しいの、と思うくらい美しくて、そして儚い。
フランス/アメリカの合作だからかな。景色を追うだけでも楽しめてしまう。
ファッションもインテリアもすっごくおしゃれ。
もう、さすがフランス(というのは言い過ぎ?)。
あと、やっぱり、気になるのはラストの靴。
わたしは、画家ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」がよぎってしまって、
もうそれしか出てこなくて、ほかの色々な意見を聞きたいところですが。
「アルノルフィーニ夫妻像」
人それぞれの、そのときどきの解釈があるんだろうな。
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