「ブルーバレンタイン」 "Blue Valentine" (2010, USA)
何が悪い、この時がきっかけ、あの一言がなければ。
ダメな理由が言えるなら。まだ大丈夫。
「いつの間にか」の崩壊が、なによりもこわい。
お互いが幸せを感じられていたあの頃から、
「いつの間にか」ずれてしまって、気がついたらもう終わりが始まっていたとき。
始まりの終わりと、終わりの始まり。
何回交差しても、勝つのは、終わりの始まり。
一度でも「ダメ」がよぎってしまったら、どうにも出来ない女性の頑なさが、
オンナの自分から見ても辛くて、
男の人の「ごめん」に近寄れたら、もう少しは楽になるのかなって。
お互い、幸せになりたいだけなのに。
家族みんなで幸せでいたいだけなのに、なんでこんなにこんがらがってしまうんだろう。
どうにも出来ない相手の感情を考えるより、
どうにかなる自分の感情と、仲良くなれるように。
素直って、きっとそういうこと。
ブルーバレンタイン。
観るタイミングが違っていたら、何にも思わなかっただろうけど、
とても考えさせられました。
それでもまだ、永遠の愛を信じたくなってしまうのは、
わたしがまだ本物の愛を知らないからなのか、
それとも、永遠の愛はすでにわたしの中にあるからなのか。わたしの中にしかないからなのか。
ライアン・ゴズリングが、魅力的すぎて。
スーツを着ても、よれよれのTシャツをきても、どんな姿でも素敵。
この作品の救いは、ライアンの色気と、ミシェルのかわいさ。
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